ターゲットを合わせて、タイミングを計る。今まで4つの戦略をお話ししてきましたが、 ゼンギみたいなものです。敢えてカタカナで書いておきます。(笑) ここからが本番で、今までの話は相場分析です。 また、この戦略シリーズの記事はあまりにも当たり前過ぎる事ではありますが、 何かしら役に立つ事もあるかもと思い、簡略化してポイントをお話ししています。最初の話はこちら ターゲットを決めて、タイミングを計ります。 そしてエントリーして行きます。
では実際にタイミングを計ってエントリ―していくわけですが、 二つの問題に差し掛かります。
本当にタイミングは今でしょうか。 もう少し後で、最高のタイミングがやって来るなら待つべきでしょう。 エントリータイミングに納得できないのであれば、 永遠にエントリーしなければいいだけです。 無駄に負けてお金が減ることもありませんし、 馬鹿げたタイミングなら、戻しを喰らって資金を減らすだけですから。 伸びきったところ、または極限まで戻したところでエントリーすれば良いだけです。 タイミングさえよければ、 方向性がたとえ間違っていたとしても 少なくとも利益にはなります。 方向があっていようと、タイミングが違えば、 損失を生み出します。 ではいつが良いタイミングなのか。 何を見て、何を考えたら良いのか。 パターン、株価指数やドル価値の変化、イベントの期待上げや仕込み、 そんなことをお話ししました。それらの全てがタイミングに実は関わる話です。 それともう一つ。時間。 何時か。 それだけの事ですが(笑)、非常に重要です。 いつも同じ事ばかりで話すのが嫌になってきましたが デイトレードでは時間の知識でさえ、勝敗を決めてしまいます。 たとえ長期保有であっても、 良い位置でエントリーするためには必要になる技術です。 それが、時間。 例えば、イベントは何時か。 これは分かり易いと思います。 そして マーケットオープンとクローズは何時か。休憩時間は何時か。 ※FXだとこの辺りを気にせずトレードしていてタイミングを逃してしまう ケースが多いのではないでしょうか。 もちろん、インジケーターでもタイミングを計ることが出来ます。 会員様からはアンチインジと思われているのかも知れませんが(笑)、 そこは否定しませんが、要はタイミングを合わせる事が重要です。 何としてでも、最高のエントリーとエグジットをする。 良い位置で入り、良い位置で出る。 ただこれだけの事をするだけです。 タイミングよく入り、タイミングよく出る。 微妙なタイミングでは何もしない。 普通の事を普通に書き過ぎて面白くないのですが シリーズで書き始めてしまったのでもう少しお付き合い下さい。 じゃあ次ですが、 タイミングをあらゆる事から計ったとします。 しかし、 エントリー段階で考えている事は幾らなら買うか。 それだけです。 超シンプル。値位置の戦略が出来ていると、最終的には幾らだから買うという事だけになります。
前提となるトレンド・持ち合い判断、イベント有無、マーケットの流れ、 時間、枚数、エグジットの目安。 これらをある程度決め打ちした状態で、エントリーの段では タイミングと値位置(幾らで買うか)を計っているというわけです。 どこで出るかは割と簡単です。 最高の値位置で全て決済しようとすると、大概失敗します。 目標を算出し、決まりきったところで分割してエグジットする事を 推奨しています。 実は分割する事が、本来はエントリーより難易度の高いエグジットを 分かり易くしてくれます。 何枚買うか、と合わせて次のリスクリターン戦略でお話しします。 P.S.・・と思ったのですが、 リスクリターン戦略の記事が不具合で消えてしまったのでやめておきます。 簡単に言うと、リスクリターン戦略は リスクをセーブしながら戦う術はあるけれども、最も大事なのは 「枚数コントロール」だという事。 毎回同じ枚数ではなく、場合によって枚数をコントロールする事の重要性を 書いた記事でした。 そして、エグジットに関しては 分割で利食いをすることで、リスクを軽減しながら迷うことなく 利益を順に確定していけるという話です。 P.S.2 消えた記事を発見しました! リスクリターン戦略結局は枚数コントロール。リスクを取って、大きく出る。 リターンは大きい。 リスクを回避して、小さく買う。 リターンは小さい。 どちらにせよ、タイミングとやり方次第でしょう。 いつでもリスクを取るのではなく、リスクのコントロールが非常に重要です。 例えばやるべき時にやるという、前にお話ししたような事です。 リスクを回避しながら、勝負する方法は幾つもあります。 損切り利食いのバランスもその一つですよね。 しかしながら、一番簡単かつ外せないリスク回避の方法は 「枚数を減らすこと」でしょう。 値動きが怖い、急変が怖いという事をよく聞きます。 この怖いというのは、何が怖いのか。 膨れ上がったポジションが、ぽしょんとぽしゃるのが怖いのではないか(笑)。 そう思うわけです。 適正枚数を越えて持っているというわけです。 読みが正確であれば、それでも勝てます。 しかし読みは100%は当たりません。普通は。 天才もいるかもしれませんが。 100%こう動くという事は、分かりません。 こう動く確率が高い。いつもこう動くし、市況や状況から言っても ほぼ間違いないが、違うかもしれない。 そこまでしか分からないのがトレードだと私は認識しています。 ここまでが分かった段階でエントリーしていくしかないと思うのです。
そして、怖がりながらトレードをしていて上手く行きますか? 大概は変なところで利食いする羽目になるのでは。 胆力が凄まじい方には関係ない話かもしれませんが。 エグジットについての話どこで何枚逃がして、何枚残すかということは考えておられますか。
「フルで底で買って、全て頂点で売り抜ける!」という事は よっぽど難易度が高い話ですよね? フルとは全力で、フルスロットルでという意味で書いていますが、 言い換えるならフルレバレッジで。 「フルレバレッジは古レバレッジだ」と、 誰かが言っていたようないないような気がしますが、 いや恐らく言っていないでしょうが(笑)、大概失敗するでしょう。 そんなに簡単に反転もしないし、頂点も簡単には終わらない。 何度も何度も天井を更新してようやく終わる。 同じく底も何度も割れて、ストップを刈ってから ようやく上昇に転じる。 それなのにフルで買うべきでしょうか。 分割エントリーの分割エグジットがまさしくリスク分散になる という事がお伝えしたいわけです。 分割のイメージは大体下のような事です。 エントリー
フィボナッチを使ったトレードでは、「分割利食い」や、 それぞれの値位置の意味合いに応じて「枚数をコントロールする」事は難しいことではありません。 具体的な手法はお話ししませんが、前提となる考え方は大体こんな感じというのが今回記事にしている事です。 次の話はライン際戦略です。 最初の話から読む方はこちら 実戦編の詳細は写真をクリック パターンは決まっている。値動きのパターンは決まっています。 毎回少しずつ違うし、パターンを敢えて崩されたりもしますが(笑)、 基本のパターンはいつも同じです。 幾つかのパターンを繰り返している。 つまり、このパターンの幾つかを知っていて、 どのパターンなのかを判別することが出来たのであれば 結局は思った通りの動きになるという事です。 今はどのパターンのどの位置にいるのか。 これは分析の段階で考えなければいけない事です。 ポイントがある。パターンを認識する時はポイントがあります。
そのポイントを見て、判断します。 パターンが崩れていなければ、結局はその通りになるのだけれども 敢えて崩したり、崩れたように見えたり、違うパターンのように見せたりします。 ここを判断出来る基準が必要になります。 むやみに見ているだけでは分かりませんが、 崩れてはいけないところが崩れた時、トレーダーの総意は『崩れた』となります。 見るべきポイントとは、 崩れたのか、それとも崩れていないのか。 それだけです。 毎回、パターンの崩し方は
この二つです。 何を以てパターンが崩れたと判断するのかを知っていなければ 話にもなりませんが、知っていてなお、戦いがあります。 それを熟知した上で、 一番美味な部分を切り取るのが我々のやるべき事です。 つまり、トレードする瞬間、 主だったラッキーチャンスがあるのは
この瞬間が一番美味しい。 私はそう思います。 例えば下落中の持合いで売りを仕込んでおくとか、 指標で上げる少し前に買いを入れておくとか、ですね。 様々なパターンについては 『勝ち方実戦編フリーパスプランレッスン16』でお話しします。 パターンについては レッスン5辺りで説明し過ぎたのでまとめながらやっていきます。 次回はターゲット戦略について。 市場の流れは何が作る?突然ですが・・・、 マーケットの雰囲気だとか、マーケットの流れは 一体、何が作っているのでしょうか。 私が思うのは、アメリカの株価ではないかという事です。 皆そう思っているのかもしれませんが。(笑) いやいやその株価すら裏で操っている人間がいるのだよ、とか いやいやアラブだよ、 原油だってアメリカの取引は世界中の1%に過ぎないのだよ、 なんて言われたら何も言う気が無くなりますが(この間友人に言われたセリフですが)、 一回ちょっと考えてみて下さい。 例えば、リーマンショックの時 「何が暴落したから世界中にその波紋が来たのか」といえば、株価の暴落でしょう。 もちろん債券価格の暴落だけではなく、株価が暴落しています。 そしてその影響は誰にでもよく見える形で世界中に不安を色濃くしていきました。 このマーケットの雰囲気や、景気の良し悪し、楽観と悲観が 投資家心理に実は一番大きな影響を与えるという事です。 この記事はFXトレーダーに向けて書いていますが、 FXにももちろん、いや FXだからこそ、 米国株価には最も気を配る必要があるのではないでしょうか。 米国の株価の値動きは リスクオン・リスクオフの観点から非常に大きな影響を及ぼします。 しかしながら、米国の株価を全てチェックしておくのは少し無理があります。 そこで、皆さんご存知のあれの出番です。株価指数です。 ※ちなみに、当たり前過ぎることを当たり前に書いている記事です 株価指数とドルインデックスアメリカの株価指数で代表的なものが3つあります。 ダウ・ジョーンズ工業株30種平均、ナスダック総合指数、S&P500種株価指数 CFDではこれらの取引もFX同様に出来るのでお勧めです。 ※株価指数の詳しい話はこちらをご参考に。 この3つにプラスして、ドルインデックスを見ておくことをいつもお勧めしています。 ドルインデックスには何種類かありますが、どれもドル対他の通貨を総合的に指数化したものです。 例えば、ユーロ・ポンド・円・カナダドルといった具合です。※証券会社によっても異なります。 例えばドル円で言うと、それらを考える必要があります。 他の通貨ペアであれば他の国の株価指数ももちろん、影響を及ぼします。しかしながら、 日本でFXをやる限り避けては通れないのが、アメリカの株価指数と ドルインデックスでしょう。 なぜなら、ドル円、ユーロドルと日本で取引されるFX商品はほとんどがドル絡みです。 クロス円にも実はドルが絡んでいます。 円⇒米ドル⇒他国通貨、この流れがクロス円だからです。 マーケットの流れマーケットの流れという話です。
川が上流から下流に水が流れるように、 影響を及ぼされる側の市場で取引している限り、 上流の水が濁ったら下流もまた濁るのです。 時々下流から氾濫が起るかも知れませんが(笑)。 そんなわけで、常に、米国株価指数とドルインデックスはチェックしておきましょう。 「何から分析を始め、どの順でどう考えたら良いのか。」 マーケット戦略をどうやってトレードに活かす? それについては市場間の相対性を利用していきます。 つまり、相関関係を利用すれば良いという事です。 次はパターン戦略についてです。 |
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2 月 2022
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