戦略はルール化しておく必要がある。この項で最後になります。最初から読む方はこちら 環境認識から始まり、ポイントからポイントへエントリーエグジットしていく。 リスクを分散しながら、利益を上げていく。 そんな方法をお話ししてきました。 ではその中で、上手くいったトレードと失敗したトレードが出てくるはずです。 上手くいったトレードはなぜ上手くいったのか。 単にラッキーだったのか。 よし、ラッキー。 これで終わっていては、次のラッキーは逃してしまうかも知れません。(笑) 失敗した。 ちくショー。騙された。 ではなくて、その原因を把握し、改善する必要があります。
そして一番得意なトレードを次にまたやるのです。 不得意だけどチャンスに見えるという トレードは見逃した方が良いのかも知れません。 毎回、そこでエントリーして負けるなら それは向いていないのでしょう。 戦略を蓄積しておく。今回お話ししている自分のルールとは・・・
タイミングを合わせやすく、性格に合い、 成功したことがあるトレードポイントとタイミングの事。 自分に向いている時間軸で、市場で、保有期間で、スピードで、パターンで、やりましょう。 パターン化し、そればかりやりましょう。 そしてそのパターン=つまり『戦略』を蓄積しておくと、後で楽になれます。 全ての戦略はここでルール化され、集約されるのです。 性格によってここは耐えられる、耐えられないという事もあります。 魅力的なんだけれど・・いつも引っかけという時もあります。 でも・・・このポイントだけは上手くいくらしい。 そんなことが分かってくれば、他には目をつぶってそればかりやれば良い。 そしてその時、枚数・損切り・利食いなどもある程度決めておくと 不意に訪れたチャンスにも トレードすることが出来るのか出来ないのかを判断する手助けになります。 今は無茶なのか無茶ではないのか、ですね。 やるべき価値があるのかないのか、です。 ではこんなところで、このシリーズは終わりにします。 ご購読ありがとうございました。 得意パターン=「戦略」を記録に残す方法については 詳しくは『勝ち方実戦編フリーパスプランレッスン16』で。 重要な値位置で何が起きているのか。値動きは目標へ向かって進み、到達すると次の目標へと進みます。 その目標は多くの場合、ラインを引ける位置にあります。 これがライントレードが有利だと言われる理由です。 つまり、ラインまで買い、ラインから売る。 しかしこの時、ある問題に差し掛かります。 ラインを越えたのか、越えていないのか。 越えたのか、越えていないのか が分からないとなれば、 ラインブレイクなのか、戻るのかが分からない という事になります。 分からなければ、何もしようがありません。 達すればよいラインと、達してもダメなライン。ラインに到達します。 ラインに到達した時に、
反転するところ、しないところ。 反転する時、しない時。(タイミング) 一度到達すれば良いところ。到達しても戻って無効になるところ。 到達しなければいけないところ。必ずしも到達する必要はないところ。 色々あります。 試しにラインを幾つか引いてみましたが、如何ですか? ラインを越えたか、越えていないかをどう判断するのか。 について考えてあることが非常に重要です。 そして完全な判断基準が必要です。 値動きはラインに向かって進み、到達するとまた次の目標へ向かうわけです。 目標に到達した時に、 それは越えたのか、越えていないのか。 越えてもなかったことになって戻るのか。 そこをよく考える必要があります。 どの場合には「目標に達したとしてもローソク足の形が決まる前に戻れば 無かったことになる=割れていない(越えていない)」というセオリーで、 どの場合は「一度でもラインへ到達すれば目標達成した」というセオリーなのか。 ちょっとマニアックですが(笑)、 ここについて考えてみて下さい。 もちろん完璧な答えは用意してあります。 改めて説明したことありませんが、 『勝ち方実戦編フリーパスプランレッスン16』でお話しします。 ターゲットを合わせて、タイミングを計る。今まで4つの戦略をお話ししてきましたが、 ゼンギみたいなものです。敢えてカタカナで書いておきます。(笑) ここからが本番で、今までの話は相場分析です。 また、この戦略シリーズの記事はあまりにも当たり前過ぎる事ではありますが、 何かしら役に立つ事もあるかもと思い、簡略化してポイントをお話ししています。最初の話はこちら ターゲットを決めて、タイミングを計ります。 そしてエントリーして行きます。
では実際にタイミングを計ってエントリ―していくわけですが、 二つの問題に差し掛かります。
本当にタイミングは今でしょうか。 もう少し後で、最高のタイミングがやって来るなら待つべきでしょう。 エントリータイミングに納得できないのであれば、 永遠にエントリーしなければいいだけです。 無駄に負けてお金が減ることもありませんし、 馬鹿げたタイミングなら、戻しを喰らって資金を減らすだけですから。 伸びきったところ、または極限まで戻したところでエントリーすれば良いだけです。 タイミングさえよければ、 方向性がたとえ間違っていたとしても 少なくとも利益にはなります。 方向があっていようと、タイミングが違えば、 損失を生み出します。 ではいつが良いタイミングなのか。 何を見て、何を考えたら良いのか。 パターン、株価指数やドル価値の変化、イベントの期待上げや仕込み、 そんなことをお話ししました。それらの全てがタイミングに実は関わる話です。 それともう一つ。時間。 何時か。 それだけの事ですが(笑)、非常に重要です。 いつも同じ事ばかりで話すのが嫌になってきましたが デイトレードでは時間の知識でさえ、勝敗を決めてしまいます。 たとえ長期保有であっても、 良い位置でエントリーするためには必要になる技術です。 それが、時間。 例えば、イベントは何時か。 これは分かり易いと思います。 そして マーケットオープンとクローズは何時か。休憩時間は何時か。 ※FXだとこの辺りを気にせずトレードしていてタイミングを逃してしまう ケースが多いのではないでしょうか。 もちろん、インジケーターでもタイミングを計ることが出来ます。 会員様からはアンチインジと思われているのかも知れませんが(笑)、 そこは否定しませんが、要はタイミングを合わせる事が重要です。 何としてでも、最高のエントリーとエグジットをする。 良い位置で入り、良い位置で出る。 ただこれだけの事をするだけです。 タイミングよく入り、タイミングよく出る。 微妙なタイミングでは何もしない。 普通の事を普通に書き過ぎて面白くないのですが シリーズで書き始めてしまったのでもう少しお付き合い下さい。 じゃあ次ですが、 タイミングをあらゆる事から計ったとします。 しかし、 エントリー段階で考えている事は幾らなら買うか。 それだけです。 超シンプル。値位置の戦略が出来ていると、最終的には幾らだから買うという事だけになります。
前提となるトレンド・持ち合い判断、イベント有無、マーケットの流れ、 時間、枚数、エグジットの目安。 これらをある程度決め打ちした状態で、エントリーの段では タイミングと値位置(幾らで買うか)を計っているというわけです。 どこで出るかは割と簡単です。 最高の値位置で全て決済しようとすると、大概失敗します。 目標を算出し、決まりきったところで分割してエグジットする事を 推奨しています。 実は分割する事が、本来はエントリーより難易度の高いエグジットを 分かり易くしてくれます。 何枚買うか、と合わせて次のリスクリターン戦略でお話しします。 P.S.・・と思ったのですが、 リスクリターン戦略の記事が不具合で消えてしまったのでやめておきます。 簡単に言うと、リスクリターン戦略は リスクをセーブしながら戦う術はあるけれども、最も大事なのは 「枚数コントロール」だという事。 毎回同じ枚数ではなく、場合によって枚数をコントロールする事の重要性を 書いた記事でした。 そして、エグジットに関しては 分割で利食いをすることで、リスクを軽減しながら迷うことなく 利益を順に確定していけるという話です。 P.S.2 消えた記事を発見しました! リスクリターン戦略結局は枚数コントロール。リスクを取って、大きく出る。 リターンは大きい。 リスクを回避して、小さく買う。 リターンは小さい。 どちらにせよ、タイミングとやり方次第でしょう。 いつでもリスクを取るのではなく、リスクのコントロールが非常に重要です。 例えばやるべき時にやるという、前にお話ししたような事です。 リスクを回避しながら、勝負する方法は幾つもあります。 損切り利食いのバランスもその一つですよね。 しかしながら、一番簡単かつ外せないリスク回避の方法は 「枚数を減らすこと」でしょう。 値動きが怖い、急変が怖いという事をよく聞きます。 この怖いというのは、何が怖いのか。 膨れ上がったポジションが、ぽしょんとぽしゃるのが怖いのではないか(笑)。 そう思うわけです。 適正枚数を越えて持っているというわけです。 読みが正確であれば、それでも勝てます。 しかし読みは100%は当たりません。普通は。 天才もいるかもしれませんが。 100%こう動くという事は、分かりません。 こう動く確率が高い。いつもこう動くし、市況や状況から言っても ほぼ間違いないが、違うかもしれない。 そこまでしか分からないのがトレードだと私は認識しています。 ここまでが分かった段階でエントリーしていくしかないと思うのです。
そして、怖がりながらトレードをしていて上手く行きますか? 大概は変なところで利食いする羽目になるのでは。 胆力が凄まじい方には関係ない話かもしれませんが。 エグジットについての話どこで何枚逃がして、何枚残すかということは考えておられますか。
「フルで底で買って、全て頂点で売り抜ける!」という事は よっぽど難易度が高い話ですよね? フルとは全力で、フルスロットルでという意味で書いていますが、 言い換えるならフルレバレッジで。 「フルレバレッジは古レバレッジだ」と、 誰かが言っていたようないないような気がしますが、 いや恐らく言っていないでしょうが(笑)、大概失敗するでしょう。 そんなに簡単に反転もしないし、頂点も簡単には終わらない。 何度も何度も天井を更新してようやく終わる。 同じく底も何度も割れて、ストップを刈ってから ようやく上昇に転じる。 それなのにフルで買うべきでしょうか。 分割エントリーの分割エグジットがまさしくリスク分散になる という事がお伝えしたいわけです。 分割のイメージは大体下のような事です。 エントリー
フィボナッチを使ったトレードでは、「分割利食い」や、 それぞれの値位置の意味合いに応じて「枚数をコントロールする」事は難しいことではありません。 具体的な手法はお話ししませんが、前提となる考え方は大体こんな感じというのが今回記事にしている事です。 次の話はライン際戦略です。 最初の話から読む方はこちら 実戦編の詳細は写真をクリック |
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2 月 2022
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